地場の素材と空気感を生かしたおもてなしの空間/旅館
世界遺産 熊野古道に程近い川湯温泉郷にある冨士屋旅館の、 露天風呂付客室3室、貸切露天風呂、食事処のリニューアル計画です。
今回のリニューアルに際し、地域の環境と特性をオーナー様と共にリサーチして汲み上げていくことにより、ここにしかない独自の面白さや新しいアクティビティーが生まれる場所を作ることを提案した。
様々な可能性を検証した結果、私達は計画旅館の前を流れる河原から湧き出る温泉をテーマとした。開放的な河原に自分だけの露天風呂をスコップで河原を掘って作り入る解放感。
そしてこの露天風呂を囲みながら食べ・飲み・語らう、露天風呂中心のアクティビティー。これこそがこの温泉郷最大の特徴であり、この解放感とアクティビティーを計画の空間に持ち込むことを試みた。
また空間の背景となる床・壁・天井に地場の素材を用いる計画とし、より一層地域性を意識した計画とした。
客室
客室面積に対して大きな露天風呂を計画し、全身浴に加えて足湯を行うことのできる一体の大きな浴槽で露天風呂中心のひと時を過ごしていただくことをおもてなしとする「客室付露天風呂」を提案した。
貸切露天風呂
全身浴と寝湯を一体とした大きな浴槽を計画し、人それぞれ様々な体勢・スタイルで温泉を楽しむ河原の露天風呂のようなスタイルを提案した。
無為ノ間
食事処へのアプローチを兼ねる無為ノ間は地域アーティストの展示や、茶会や華の会がオーナーにより行われる。
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