Celeb de TOMATO 代官山店
コンセプト×デザイン×施工
中に入ると、エレガンスカフェとうたっているだけあり、
高級感を追求し且つトマトというコンセプトを伝えるような
施工のこだわりがいくつか見られました。
通常「トマト」というコンセプトを考えた時に、多くの方がファーストフード店のような「赤」を想起しますが、赤色が持つ力は、「回転率を上げる=時間の経過を早く感じる効果」「食欲促進」など、セレブがゆったりとカフェをするイメージとはかけ離れてしまいます。
その赤色の持つ印象を与えずにトマトというコンセプトを伝える為に、
1つは、ソファと立体壁の間にある彫りこみの照明に、赤みのある暖色を採用し
光をアクリル板を通すように施工にする事で、優しい色に変化をさせています。(上記写真)
そしてその色の邪魔をせず、且つ高級感がより伝わりやすい、オフホワイトとブラックの壁と家具で統一感を出しています。
また、店内にはトマトジュースなどが入ったボトルが配置できるようなスペースを造り、
そのボトルを並べる事で、トマトカフェである事を視覚的にもアピールができます。
“トマト”と“セレブ”という2軸でのコンセプトを見事に融合させています。
広さの演出
店舗自体は20坪程度の小さめのカフェですが、小じんまりとした印象は無く、解放感や高級感を演出する為の工夫が施されていました。例えば
・その坪数の少なさを感じさせない高めの天井
・天井から吊られている丸い照明
・壁面の掘り込みにある上下の間接照明
など空間と変化を利用し店内を広く見せる工夫の1つです。
特に、彫りこみ部分のテラコッタ調の優しいデザイン×立体感を出した上部のデザインの変化が店内の圧迫感を緩和しているように感じました。
驚きの壁面収納
小さめの店舗で最も多くよせられる要望は、収納スペースの確保です。
このカフェでは、天井の高さを利用し、背の高い壁面収納を採用しています。ただし、
壁面収納だと分からないように煉瓦のデザインが施されたりと、工夫が見られました。
コンセプトのある店舗
気軽に入れるカフェとセレブを見事に再現したカフェで、
代官山という街並みと客層にぴったりの店舗でした。
またこのようなコンセプトと施工にこだわりのある店舗を
視察したいと思います。
次回の更新もぜひお楽しみにください!
【店舗情報】
店舗名:Celeb de TOMATO代官山店
所在地:東京都渋谷区代官山20-23 Loveria II(ラヴェリアⅡ)1F
営業時間:11:00-23:00
アクセス:東急東横線 代官山駅徒歩5分